旅人、新世界をつくる

旅をしながら新世界をつくっている人の日常

応援が集まるビジョン と 自分を苦しめるビジョン

応援を集めるためには、自分の世界観を表現すること。

そして、熱狂的な応援を集めるためには、そこにビジョンを混ぜること。

なので、自分のビジョンや世界観をジックリと見直す必要が出てくるんだけど、実は応援が集まるビジョンと自分を苦しめるビジョンがあるのよ。

ビジョンを見つける時には、一つ注意しなければいけない落とし穴があってね。

この落とし穴にはまると、ビジョンを掲げても応援が集まらなかったり、続けることが苦しくなってくるんだ。

 

それは、ビジョンを見つける時のプロセスにあるんだけど、そもそもビジョンをどのように見直していくかというと、

 

自分がやりたいことをやり続けたら世界はどうなっていくか?

自分がやっていることをやり続けたら世界はどうなっていくか?

 

ってのを見ていくんだよね。

 

例えばね、コーチングでビジネスをしていて、ファンを集めたいとしよう。

そうしたら、

コーチングを5年間し続けたら、自分はどうなっているの?

クライアントはどうなっているの?

家族は?

業界は?

日本は?

世界は?

って考えてみる。

するとね、5年後のビジョンが見えてくる。

 

でね、20年後はどうなってるの? ということで同じように、自分やクライアント、家族、業界、日本、世界の20年後を考えてみる。

これが20年後のビジョン。

これを50年後、100年後っていう風にやっていくわけ。するとさ、自分のコーチングビジネスの100年後のビジョンが見えてくるわけよ。

こうやって、ビジョンを見つけていくんだ。

 

はて?

どこに落とし穴があるんだろうか?

 

コーチングをやり続けた100年後のビジョンが見えた。これのどこが問題なの?

 

っていうと、実はスタート地点に落とし穴がある。

この場合、『コーチングをやる』というところ。

で何が落とし穴なのかというと、

コーチングは無条件でやりたいことかどうか?

という点。

 

もしも、お金を稼げるからコーチングをやります、人に褒められるからコーチングをやります、っていう条件付きでビジョンを見ていった場合、そのビジョンの全てが条件付きになる。

それは、お金が稼げなければ目指さないビジョンだし、人に褒められなければ目指さないビジョンになるんだよね。

そうするとさ、お金を稼げなくなったらそのビジョンを目指すかどうか?

人に褒められなくなったらそのビジョン目指すかどうか?

と聞かれると、ちょっと怪しいよね。

「お金稼げないなら、目指すのやめちゃおっかなぁ」

なんてことにもなりかねない。

そんなことしちゃったらさ、それまで応援してくれた人の信頼を失うし、お金が絡んでくると問題にもなりかねないから、それが怖くて、本当はやめたいのにやめられない……なんてことにもなりかねないのよ。

それって、自分も応援してくれる人にも嘘をついている状態だから、どこかで破綻するんだよね。

だからさ、ビジョンを見つけるときは、無条件でやりたいことを基点にした方が良いのだよ。

 

例え、お金を稼げなくても、人に褒められなくても、無一文になっても、人に嫌われても、味方が誰一人いなくなっても、それでもやりたいこと。

これをビジョンの起点にする。

そうしたらさ、そのビジョンを目指すことに条件なんかいらないんだ。

稼げないからやめる、嫌われるからやめる、なんてこともない。

だって基点が無条件でやりたいことなんだから、やめる条件があるわけないんだよね。

 

先の例のコーチングも、コーチングが無条件でやりたいことなのであれば、その先に見えるビジョンは本当に目指したいと思うものになる。

しかし、ビジネスだから、お金が稼げるから、という条件が付いているのだったら、その先に見えるビジョンを目指しても条件がそろわなければどこかで息詰まる。

これがビジョンを見つける際の注意点。

 

これって結局さ、愛を基点にするか、恐怖を基点にするかって話なのよね。

無条件でやりたいことをやるってさ、自分に愛を与える。

その一方で条件付きでやるっていうのは、自分の恐怖の埋め合わせ。

基点が愛であればどこまで行っても愛だし、基点が恐怖であればどこまで行っても恐怖なのよ。

どちらを基点にした方が自分にとって幸せか、応援が集まるかっていうと、これはもう自明だね。

 

ビジョンを見つけるときには、愛を基点にしよう!