幸せのハードルは低くするのではなく、撤去しちゃったらいい
「幸せを感じたければ、幸せのハードルを低くしましょう!」
これを初めて教わったとき、その考えに僕は驚愕した。
だって年収100万円とか稼がないと幸せになれないとか、良い家に住んで、良い車に乗って、好きな時に旅行して、そんな生き方ができるってことが幸せだと思っていたからね。
だから、そうなっていない自分は幸せじゃないと思っていたし、幸せを感じてはいけないとすら思っていた。
でも、コーチングを学び始めて、幸せのハードルっていうのを学んで、
月収100万円稼げば幸せ!
っていうハードルを
トイレに行ければ幸せ!
ご飯が食べられれば幸せ!
とか、自分でハードルを低くできるんだって分かった時はうれしかったなぁ。
頑張らなくっていいっていうか、幸せを感じることに許可が出せた感じがあったのよね。
でもね、ある時、僕はこう思った。
幸せを感じるのに、そもそもハードルって必要なの?
幸せを感じることにハードルを設ける必要なんかなくて、無条件で幸せを感じたら良いんじゃないって思ったんだよね。
幸せのハードルを低くするって、確かに高く設定するよりも幸せを感じやすくなるんだけど、それでもやっぱり条件付きの幸せなのよ。
『トイレに行けたら幸せ』って、確かに日常で幸せを感じやすくはなるけれども、裏を返せば、トイレに行けなかったら不幸せってことになる。
だって、幸せを感じる条件が『トイレに行ける』だからね。
そんな条件って、要らないでしょ。
幸せを感じるのに、何かができるかどうか、何かがあるかどうかなんてのは、要らないでしょ。
トイレに行けようが行けまいが幸せ!
で良いんじゃないのかな、って思う。
幸せのハードルを低くするんじゃなくてさ、設置したハードルを撤去したら良いんじゃないかな?
「いきなり、無条件で幸せを感じろだなんて無理だよ!」
って思うかもしれない。
うん、確かにそうだと思うし、一気にハードルを撤去するのは難しいかもしれない。
でも、1つ1つのハードルを下げていくより、1つ1つ撤去していったほうが幸せを感じるのは早くなるよ。
ハードルをいくら下げても、ハードルはあるからね。
つまり、いつまでも幸せになる条件を考え続けるってこと。
ハードルを撤去したら、幸せになる条件を考えなくてもいい。
だって、そもそも条件なんてないからね。
どこの誰かがつくった幸せの条件なんかに合わせる理由なんてどこにもない。
僕たちは、無条件で幸せを感じることができるのよ。
でも、条件付きの幸せが骨の髄まで染み込んでしまっている。
だから、ちょっと生きることがツライと感じちゃったりするね。
僕たちは、無条件で幸せ。
まずはハードルを低くするところからスタートしても良いけど、徐々にハードルを1つずつ撤去して、それを思い出していこう。