講演内容では満足度は高まらない?西野さんの講演会で参加者満足度を高めるポイント
以前に記事で報告させてもらったけど、キングコング西野さんの講演会の運営アドバイザーをすることになった。
それでね、やっぱり考えるのは、参加者さんの満足度。
参加者さんはお金と時間を使って、会場にいらしてくれるからね。
期待に応えるのは当たり前で、それをはるかに超えて、
「まさか、こんなに素敵な時間になるとは思ってみませんでした!」
って声が出るほど、参加者に満足してもらえる会にしたいって思う。
じゃあね、講演会の満足度をどうしたら上げられるかってことなんだけど、登壇する西野さんの話が面白いとか、役に立つっていうような内容の質を上げることじゃないんだよね。
ここ多くの人が勘違いするところなんだけど、話の内容がどうこうとかっていうのは、実の所あまり満足度が上がらない。
だってさ、講演会って話を聞きに行くところだからさ、面白い話、役立つ話なんてのは参加者にとってはできて当然なのよね。
誰もつまらない話、役に立たない話なんてお金と時間を使って聞きに行くわけないのよ。
だから、話の内容よりも別の部分で満足度を高める必要があるんだよね。
以前、僕が主催するセミナーで次のようなことを参加者と一緒に考えてみた。
これまで参加したセミナーで満足をを感じた点は?
これまで参加したセミナーで不満を感じた点は?
するとね、こんな回答が出たのよ。
【満足した点】
- 話が分かりやすかった
- 講師に実績がある
- 声が聞き取りやすかった
- ワークが多かった
- 実践的な内容
- 知りたいことが学べた
- 気づきがあった
- 講師に清潔感があった
- レジュメがあった
- 会場が駅から近かった
- 話に共感できた
- トイレがきれい
- 事例が多かった
- 講師に自信があった
- 退屈せず楽しかった
- スタッフの対応がよかった
- 参加者同士の交流がもてた
- 懇親会があった
- 感動した
- やるべきことが分かった
- 決断ができた
- 思い込みが外れた
- 食事が付いていた
- 会場が広かった
- 会場が静かでセミナーに集中できた
- 参加者の質が良かった など
【不満を感じた点】
- 話がつまらなくて眠くなった
- 講師の自慢が多かった
- 話の脱線が多すぎる
- 声が小さかった
- スライドが見えなかった
- 講師が自信がなさそうで頼りなかった
- 抽象的な話ばかり
- 講師に清潔感がなかった
- 会場が遠かった
- 会場が分かりにくく道に迷った
- スタッフの対応が事務的
- ワークが少なかった
- 退屈だった
- 参加者同士の交流がなかった
- 懇親会がなかった
- 会場の周りがうるさくてセミナーに集中できなかった
- 参加者の質が悪かった
- 会場の雰囲気が悪かった
- 肝心な所が分からなかった
- 会場の室温が寒すぎる など
これらを見比べて何が分かるだろう?
ここからわかることは、セミナー参加者が満足する要素の8割は、『ホスピタリティ』にあるっていうこと。
話が役に立つかどうかは、2割程度しかないってこと。
セミナー参加者って、自分の抱える問題を解決するために参加する人が多いんだけど、問題が解決する話が聞けたら満足度が高まるかっていうとそういうわけではないんだよね。
先の回答を見ると分かるけど、会場が駅から遠い近いで満足度が変わるんだよ。
懇親会があるなしで、スタッフの対応で、トイレの清潔さで満足度が変わる。
会場が駅から近いからって、抱えてる問題が解決するわけではないよね?
でも、近いと満足するし、遠いと不満を感じるんだ。
だからさ、本当に参加者を満足させたいのであれば、8割にあたるホスピタリティを高めること、運営の質を高めることが大事なんだよね。
実は、これはどんなビジネスでも同じで、商品そのものの満足度って2割ほど。
満足度の8割は、商品の周りにあるなって僕は感じる。
どんなに優れた商品でも包装が雑で、扱いも乱暴だと不満を感じる。
しかし、商品自体はそこそこだけど、ラッピングが非常に丁寧で、メッセージカードも添えられ、宝物のように取り扱ってくれたらどう?
満足度は高くなるよね。
どんなにおいしい料理店でも接客が酷ければリピートしたくなくなるけど、味はそこそこだけど愛嬌があって親しみを感じるオバちゃんがいる定食屋は毎日でも通いたくなる。
満足度の8割は、ホスピタリティにあるのよ。
ということは、 西野さんの講演会で参加者に満足してもらうためには、運営や設営の質、ホスピタリティをできる限り高めるってことになるね。
運営アドバイザーとして、できる限り運営の質、ホスピタリティを高められるだけ高めて、当日、参加者をお迎えし、お見送りしたいね。