俺が絶対的に正しい!!正義を主張していたら僕の周りには敵ばかりになった
「いまの広告っておかしいと思うんですよ!だから、新しい広告を作りたいんです!」
「いまの建築業界は間違ってる!だから、建築業界を変えたい!」
そんな相談を受けることがある。
今の現状の問題点を見つけ、改善し、より良い状態をつくりたい!
その気持ちというのは、本当に美しいなぁって思う。
でもね、ちょっと残念だなぁ、とも感じるのよ。
というのも、
現状の問題を引き起こしているものを敵対視しているのよね。
これってね、
自分が正義だ!!
って言ってるのことになるんだよね。
相手が間違っていて、自分が正しい!
その正しさを証明したいんです!!
って言ってるようなもので、これって互いの正義を主張する不毛な戦いになるのよ。
そうした相手を敵とし、自分の正義を主張するビジネスってのは、本当に疲れる。
正義なんてさ、立ち位置によって変わるのよ。
正しいか間違ってるかなんて、絶対的なものではない。
今の自分が正しいと感じたとしても、一年後にはそれが正しいなんてことは分からないし、そもそも、それが今の段階で正しいなんてことは証明のしようがないのよね。
だからさ、今の広告に問題があるのだとしても、今の広告を敵にする必要なんかないんだよね。
敵にするんじゃなくてさ、味方につけちゃえばいいんだ。
今の広告にも必ず良いところはある。
それを活かして問題点を改善したら良いだけの話で、そうして協力したほうがより人が幸せになる広告が生み出されるでしょ。
自分の正義を主張するために、わざわざ敵を作って、怒りに溢れた人生を送るなんてもったいないよね。
こうした敵を作るってのは、プライベートでもやっちゃう。
僕は、ちょっとトラブルがあったり、意見が異なったりすると、
「あいつの考えは間違ってる」
って、自分の正義を貫こうとして敵にしちゃってたなぁ。
ぶっちゃけ、昔の僕は、
「みんな、バカばっかりだ!!」
って思ってた。
人間なんて意見が異なって当たり前なのに、そのたびに敵を作ってたもんだから、周りは敵だらけ。
味方はほんの少数。
本当のバカは、僕だったんですな。
正しいか間違っているかの判断基準がこびり付いているとさ、人生がうまくいかないなぁ、って感じる。
何かやりたいことがあったとしても、
「この判断は正しいんだろうか?間違っていたらどうしよう」
みたいな恐怖が生まれて、その一歩が踏み出せなかったり、
「それ間違ってるよ」
って周りに評価され、自分の価値が下がったように感じたり。
で間違った行動をした自分を敵にして、そんな自分を否定したり、卑下したり…...
本当はそんなことする必要ないのにね。
これね、子どもの時からそういう風に教えられてきたからしょうがないのよ。
テストや勉強などで正しい答えを出したら褒められて、間違った答えを出すと馬鹿にされたり、怒られたりしてきたからさ。
正しい間違ってるで判断するってのが骨の髄にまで染みついちゃってる。
だから、今の広告が間違ってる! と反応してしまうのも無理はないんだ。
でもさ、大人になった今なら、その思考習慣をやめることができる。
正しい間違ってるっていう価値判断をやめることができるのよ。
敵を作って正しさを主張することもないのよ。
敵ではなく味方にして、全てが味方になった状態をつくることもできるのよ。
広告もさ、これまで敵だと感じていた広告を味方にして、全てが味方になった状態になればさ、人類にとって本当に役に立つ広告ができるはずだよね。
正しい間違ってるで敵を作る必要はないんだ。
全てが味方っていうのは、敵がいない状態。
これこそが真の無敵!!
敵を倒すのではなく、全てが味方になる無敵を目指したいものだね。