旅人、新世界をつくる

旅をしながら新世界をつくっている人の日常

自分には価値が無い?自分の無価値感と向き合ったら自分の価値に気づいた

自分には価値が無い。

僕はこれまでずっとそんな風に思ってたのよ。

 

12年ほど前にコーチングを学び始めて、心理学やNLPを学んで、自分の人生がなぜ望み通りになっていないのかとか、なぜ前向きな思考にならないのかとか、その原因を見つけていったんだよね。

俗にいう心理ブロックとか、潜在意識のブループリントみたいなやつを探していったのよ。

そうしたら、いつも突き当たるの。

『自分には価値が無い』って恐怖に。

 

僕は、自分には価値が無いって思っていた。

だからさ、価値が無いことがバレないように自分を強く見せたり、人に価値があると思われたいために何か成果をあげようとしたり、誰かをマウンティングしたり。

誰かが成功している姿を見ると嫉妬したり、あらを探して自分の方が優れているところを見せようとしたり。

彼女を他の男にとられるのが怖かったし、嫉妬してた。

自分に価値が無いっていう恐怖が、僕の思考、言動の元になって、望まない現実を創り出してたんだ。

 

それに加えて、自分は愛されていないって恐怖もあって。

それも、様々な問題を引き起こしていたわけですよ。

 

結局ね、自分の価値や愛が損なわれるのが怖かったのよ。

傷つくのが怖かった。

失われるのが怖かった。

この恐怖を感じないように感じないように、あれこれと考え、行動してみるんだけど、どれもうまくいかない。

何をしても、この恐怖を克服することはできなかったんだよね。

 

この恐怖ってさ、欠乏感なのよね。

自分には価値が無い、自分は愛されていない、っていう欠乏感。

この欠乏感がある限りは、何をしても満たされることがないんだ。

 

ってことまでは、本を読んだり、セミナーを受講したりしては分かった。

でも、欠乏感を無くし、

自分には十分に価値がある

自分は十分に愛されている

って感じるためにはどうしたら良いのか、さっぱりわからんかったのよ。

 

僕のメンターのピーター・セージも

「あなたは、何をしても何もしなくても十分に価値があり十分に愛されている存在だ!」

ってセミナーで話してくれたけど、それを感じるにはどうして良いかまでは教えてくれなかった。

だから、どうしたらそれを感じられるかをあれこれ考えてみたんだ。

 

である時、

「最も価値のない状態の自分を想像してみよう」

って思って、実際に目をつぶりイメージングしてみたんだ。

 

僕の考える最も価値のない状態は、

手足がなく

眼球がなく

耳がなく聞こえない

鼻が削がれ歯も全てない

舌がなく声も出せない

性器がなく

全ての毛がない

 

江戸川乱歩の小説「芋虫」の須永中尉よりもさらに機能を失った肉体。

一人では何も出来ない状態でも、自分には価値があり、愛されていると感じるのか?

しかも、誰もいない無人島の波打ち際に投げ捨てられてる状況をイメージ。

自分以外に誰もいない。

そのような状態で自分には価値があり、愛される存在であるのか?

それを知りたくて、その状態に浸ってみた。

すると、次から次にイメージが膨らんでいったんだ。

 

ここからは、イメージングで僕に湧いてきたイメージね。

 

まずはじめに感じたのは、太陽の暑さと波のつよさ。

しばらくすると、蚊に刺されるのを感じた。

痒い。しかし、手足がない。

身体をひねらせ、砂浜の砂で刺されたところを掻く。

すると、鳥が体の上にとまり、僕をつつき始めた。

死体だと思ったのだろうか、肉をつまみ始める。

痛い。

転がりながら、鳥から逃れる。

逃れた先に草の気配を感じた。

腹が減ったから食べてみた。

歯は無いし舌もない。

しかし何故か食べれた。

便意を感じたので、その場で垂れ流す。

体を洗おうと、転がって波打ち際に転がる。

波にもまれる。

水が鼻から口から入ってくる。

苦しい。

その瞬間、何か大きいものに噛まれた。

「痛い!!!」

そう叫ぼうにも声が出ない。

ワニにかじられたみたいだ。

身体に激痛が走る。

抵抗しようにもどうにもならない。

そこに鳥がやってきて、僕の体をついばみ始めた。

僕の肉体を食べ始めたのだ。

 

「もう、いっそのこと殺してくれ!!」

 

僕は声にならない声で叫んだ。

僕の肉体はドンドンと食べられていく。

虫もたかってきた。

やがて、僕の肉体は無くなった。

 

しかし、僕の意識はまだある。

肉体ではない僕がワニの中にいた。

やがて、フンとなって砂浜に出てきた。

雨が降ってきた。

フンである僕は水に溶け、砂浜に潜り、養分となり、海に流れ出した。

僕は、海の一部になった。

僕の中には、魚がいて、貝がいて、エビもカニもいる。

太陽が照りだし、僕は水蒸気になり、空高く上る。

そして、雲になった。

やがて、雨となり、大地に降り注ぐ。

雨だった僕は、川になった。

やがて僕は、再び海になった。

 

その時、僕は思った。

 

「あれ? 俺って地球じゃね?」

 

その瞬間、僕の意識は宇宙空間に飛んでいった。

少し先に月が見える。

どうやら僕は地球になったみたいだ。

面白い!!

 

「地球が僕だとすると、月も僕じゃないか?」

 

と月に意識を向けていった。

そうしたら、月も僕になった。

火星が見える。

火星も僕になった。

木製も土星も僕になり、太陽も僕になり、太陽系が僕になった。

 

そうしたら、意識が宇宙を自由に駆け巡られるようになった。

手塚治虫の名著『火の鳥』の未来編でマサトが火の鳥とともに宇宙を駆け巡るように、僕は極大の宇宙に駆け巡っていった。

宇宙は、どこまでいっても宇宙だった。

 

極大になることに飽きた僕は、今度は極小を駆け巡ることにした。

銀河系から太陽系、地球、日本、人、細胞、分子、原子、素粒子、波……

やがて極大の宇宙と同じところに出た。

3次元的に同じ位置なのかは分からないが、なんとなく同じ場所な感じがした。

そこで思った。

「なんかよくわからないけど、俺は宇宙みたいだ」

って。

そして、

 

「宇宙が価値が無いってことは無いよなぁ。愛されてないってこともない。もし俺が宇宙なら、十分に価値があるし、愛されてるってことじゃないか?」

 

って思ったんだ。

この時にはじめて、自分には十分に価値があり愛されているって感じたんだよね。

欠乏感を感じない満たされた状態っていうの?

なんか、そんなのを感じたのよね。

 

単なる思い付きでやったイメージング、単に僕の妄想だと思うんだけど、意識の飛び方が凄いリアルでビックリしちゃった。

あまりにリアルすぎて、「このまま続けたら肉体に変えれないかも……」って不安になって、イメージングをやめたくらい。

これが妄想だとしても、すごく僕にとっては大きな変化をもたらして、欠乏感というものがだいぶなくなったのよね。

 

で最近、宇宙での肉体の役割みたいなのが分かって、さらに欠乏感がなくなったってわけよ。

blog.kurosakihideomi.com

 

ぶっちゃけ、まだ100%信じ切れていないというか、疑っているというか、戸惑っている部分があって、

「自分は十分に価値があり愛されている!」

 

っていいきれない時があるんだけど、以前よりかなりその恐怖がなくなったね。

周りの目を気にせず、自分の人生を生きることができるようになったね。

大きく見せる必要もないし、カッコつける必要もない。

誰かをジャッジして正義を押し付けることも無くなってきた。

自分に価値がある、自分は愛されている、という証明をする必要がないなって感じるようになったね。

自分をありのまま表現すれば良いんだ、って。

 

という、妄想したら自分が宇宙だってことに気が付いて、欠乏感がなくなってきたぜ! って話でした~