助けてください!って言えるカッコつけない奴が一番カッコいい
助けてください!
僕は、この言葉を堂々と発する人は、本当にカッコいいって感じるんだよね。
男性でも女性でも、自分が本当に困ってどうしようもない時に、
「助けてください!」
「協力してください!」
って言えるのって、本当に勇気のある素晴らしいことだと思うのよ。
得てして人ってさ、なんか一人で頑張っちゃったりするじゃない?
本当は自分一人で解決するのは難しいってことを分かってるのに、助けを求めずに一人で頑張っちゃう。
「助けてください!」って発信して、助けてもらったら、すんなり解決することもあるのに、自分で何とかしようとする。
そして、何ともならずに事態は悪化。
助けを借りたらどうにかなったかもしれないのにね。
僕はね、「助けてください!」って助けを求めることに、かなりの抵抗があった。
親に対しても、抵抗があったね。
親からしてみれば、「助けて」って子どもに頼ってもらえないのは、辛いことだと思う。
だけどね、「助けて」って言えなかったんだ。
というのもさ、誰かに助けを求めるってさ、自分にはそれを解決できる能力がないことを自分で証明してるようなものなのよね。
自分で自分の価値のなさを証明して、自分には能力が無いとか、価値が無いとか、周りに評価されてしまうのが怖かったんだよな。
親に言えなかったのは、「そんなことも出来ないのか?」 みたいな風にガッカリされることが怖かったし、「そんなこと」で迷惑をかけちゃうんじゃないかって思ってたんだ。
こうして書くとさ、わかるよ。
全て勘違いであり、幻想だってことがさ。
だけどさ、その幻想に取りつかれ、助けてください! って言えなかったんだよね。
よくよく考えるとさ、たくさんのことをたくさんの人に助けてもらってるわけよ。
お互いに助け合って、生きてる。
既に助けてもらっているのにさ、改めて「助けて!」って言うのに抵抗があるのって、不思議だなって思うのよ。
でも、その不思議なことを多くの人がやってる。
以前、記事にしたんだけど、経営者の人なんか特に、会社がピンチの時に一人で頑張っちゃう人が多いよね。
「俺が、会社を守らなきゃ!」
「社員の生活は、わたしが守る!」
ってな具合で頑張る。
先陣切って頑張るのは良いのだけど、一人で頑張ってもなかなかうまくいかないのよね。
「俺がこんなに頑張ってるのに、社員はなんでこんなにボンクラなんだ」
っていう経営者もいるくらい。
これってね、一人で頑張ってるから、そういう気持ちになっちゃうんだと僕は思うんだよね。
経営者が一人で頑張って経営をするのではなく、社員に助けてもらったらいいのにね。
だけど、それが出来ない経営者ってたくさんいるなぁ、って実感してる。
何で他人に助けを求められないか?
っていうとさ、根底には恐怖があるんだな、って感じる。
その恐怖を見つめていくと、
わたしには価値が無い
わたしは愛されていない
の2つに行きつくなって感じるんだ。
「助けて」って言ったら、否定されるかもしれないし、嫌われるかもしれない、といった恐怖。
これって、自分の中の自己重要感や愛に欠乏感があるからだったりするんだけど、そんな恐怖が「助けてください!」って口にするのを妨げてるじゃないかな。
「助けてください!」
ってさ、人によっては恐怖があるんだよね。
その恐怖を感じながらも、自分の幸せのために勇気を振り絞って、
「助けてください!」
って発する。
自分の弱さや不甲斐なさ、能力のなさを誤魔化すことなく、真摯に受け止め、認めたうえで、助けを求める。
これを勇気と言わず、何と言おう。
自分の弱さを受け止めず、誤魔化すように、虚勢をはって一人で頑張る。
本当は助けてもらいたいのに、助けてと言えない。
これを自分の中で処理できればいいけど、うまくいかなくて誰かに八つ当たりする。
そんなカッコ悪いことはないよね。
以前の僕は、「助けてください!」って言えなかった。
だけど、ある時から言えるようになったんだ。
それは、やりたいことをやろうと思ったから。
海外にコーチングやセミナー運営の勉強をしに行きたかったし、自転車で日本一周もしたかった。
お金は銀行に3万円程しかない。
だけど、どうしてもやりたかった。
でもね、その時の僕一人ではどうにもできなかった。
だから、他の人に力を貸して貰うしかなかった。
「助けてください!」 って発信するしかなかったんだ。
そうしたら、助けてくれる人がいて、やりたいことを成し遂げることができた。
もし、あの時、助けを求めず一人で頑張ろうとしていたら、今でも実現できたか分からない。
多分、いつかそのうち、という言葉で先延ばしになって、憧れと後悔の間を行ったり来たりしている人生を送っていたんじゃないかなと思うんだ。
本当にやりたいことってね、今の自分一人ではできないような大きいこともある。
一人では実行が難しいことを一人でやろうとすると、いつまでたっても出来ないよね。
誰かに助けてもらい、応援をもらわなければ、それは成しえないなって思うんだ。
だからさ、まず初めに「助けてください!」って勇気を持つことは、大切だと思うんだよね。
自分一人で出来ないんだったら、それをちゃんと認めて、助けを求める。
恐怖も弱さも何もかも素直に出す。
そんな勇気が必要なんじゃないかな?
実際の所、助けを求めて批判してくる人も当然出てくる。
だけどさ、その勇気をシッカリとみてくれる人がいて、その人たちは応援をしてくれるよ。
その応援で本当にやりたいことができちゃったりするんだ。
素直さは、信頼。
怖いことを怖いと伝える素直さを信頼して、応援が集まる。
そんな実感があるんだよね。
弱さを見せても、それでも自分の人生を生きてる人。
そりゃ、カッコいいでしょ。
本当にやりたいことがあるなら、カッコつけないで助けを求める。
そんなカッコつけない奴が一番カッコいい。
そして、応援したいって僕は思う。
少なくとも僕はそうありたいね。