思わずやってしまう他人へのコントロールをやめるにはどうしたらいい?
全てにやさしい世界をつくるって考えた時に、『コントロール』って不要だなって思う。
他人はコントロールできないって分かっていても、やっぱり自分の意図に沿うようにコントロールしちゃんだよね。
コントロールってさ、トレードなんだよね。
駆け引きなんだよね。
例えばさ、親が子供に対して、
テストで良い点を取ったら、おもちゃを買ってあげる
なんてのは、よくあるよね。
これはさ、子ども自身が良い点を取りたい、という意思を持っているんだったら何も問題がない。
しかし、子どもではなく、親がテストで良い点を取ってもらいたい、という気持ちを持っていて、子どもがその意思を持っていないと、これはトレードになるのよ。
おもちゃという餌で、子どもに勉強させるというコントロールをしているのよね。
僕たちは、子どもの頃からこんなコントロール、トレードが日常に当たり前にあった。
だからさ、これが当たり前になっちゃってるんだよね。
なので、無自覚でコントロールしちゃっているんだよな。
他人だけでなく、自分に対してもトレードを持ちかけちゃっていたりもするんだ。
例えば、
月収が100万円になったら、自分に価値があることを認めます
彼氏ができたら、自分が愛される女だということを認めます
高級マンションを購入したら、自分は幸せを感じることを許します
などなど、こんなトレードを自分に持ちかけちゃっているのよね。
自分に価値がある、自分は愛されている、自分は幸せである、これらを感じることに条件は必要がないのに、感じるために何かを成すというトレードをしてしまっているんだよね。
無自覚で。
こんなトレードを自分で持ちかけちゃっているからさ、
月収100万円を稼いでない自分には価値が無い
彼氏がいない私は人に愛されていない
高級マンションに住んでいない私は幸せじゃない
なんて、自己否定、自己卑下をするようになるんだよなぁ。
その一方で、このトレードが成立した人は、成立していない人を見下したり、バカにしちゃったりってこともある。
月収100万円を稼いでいる自分には価値があって、それが出来ていない人には価値が無い。
みたいな信念ができ、その結果、ヒエラルキーやハラスメントが起きてくる。
コントロールやトレードって、そんな結果を生み出してしまうんだよね。
だからさ、全てがやさしい世界をつくるってことを考えると、コントロールって不要なんだって僕は思うんだ。
でもさ、
なぜ、コントロールをしなければいけないのだろう?
なぜ、トレードをする必要があるんだろう?
コントロールもトレードも不要だから、やらなきゃいいんだけど、それをやってしまっている。
世界中のほとんどの人がやらなくていいことを無自覚でやっちゃってるのよ。
なぜ?
っていうと、その根底には恐怖があるんだよね。
その恐怖は2つあって、
私には価値が無い
私は愛されていない
この2つの恐怖がコントロールの根底にあるんだよなぁ。
この恐怖を感じたくないから、コントロールをしようとするわけ。
トレードするわけ。
自分には価値が無いって恐怖を感じたくないから、何かを得ることで価値を感じたいのよ。
自分は愛されていないって恐怖を感じたくないから、誰かがそばにいることで愛されていると感じたいのよ。
親としての価値がないって思われたくないから、おもちゃで子どもに勉強をさせる。
自分は愛されているって感じたいから、恋人のために本当はやりたくないことをする。
自分の中にある恐怖が、そんなコントロールをさせてしまうんだよね。
それが僕たちの日常で当たり前になっているから、ストレスまみれなのよ。
ヒエラルキーやハラスメントなどの様々な問題が世界中で起こるのよ。
もうそろそろさ、恐怖が当たり前の生き方、世界って終わりにしちゃって良いと思うんだよね。
自分の生き方からコントロールを手放す。
それが出来たら、人生は楽しくなるし、そんな人が増えたら世界はもっと楽しくなるな、って僕は感じるんだよね。
で、どうしたらコントロールを手放せるか?
っていうと、
自分は何をしても何もしなくても十分に価値があり愛されている存在である
ということに気づくことじゃないかな。
お察しの通り、これを感じることって簡単じゃない。
だって、これまで逆の考え方をしてきたんだから。
でも本当は、僕たち人間の誰もが何をしても何もしなくても十分に価値があり愛されている存在なんだよね。
だからさ、にわかには信じられないかもしれないけど、もしかしたらそうかも位の感じで受け入れつつ、その気づきを大きくしていけたら良いんじゃないかな。
僕は、この記事のような感じで考えが変わってきた。
コントロールを手放した生き方って、恐怖に怯えない生き方なんだよね。
コントロールがない世界って、ヒエラルキーやハラスメント、奪い合いがない世界。
打算や駆け引き、腹の探り合いがない世界。
そんな世界に僕は住みたいって思うんだ。