旅人、新世界をつくる

旅をしながら新世界をつくっている人の日常

キャンプ場にはシェアで成り立つ新世界の生活がある

世界中の人全員が本当にやりたいことをやるとお金って要らなくなるなぁ

って僕は感じてるんだよね。

以前、記事にも書いたんだけどさ、本当にやりたいことをやってるとさ、自分が作ったものとかをさ、無料でシェアしたくなるのさ。

blog.kurosakihideomi.com

でね、キャンプに行くとね、無償のシェアが当たり前だってことに気が付くのよ。

 

キャンプ行くとね、みんな自分勝手に好きなことやってるんだよね。

僕なんか、ずっと焚き火をしていて、いつでも調理ができるような準備をしていたりするんだ。

友人はドローンとか一眼レフで風景とか人を撮影したりしてる。

別の友人は、ひたすら料理の準備。

釣り好きは釣りをしてるし、川に飛び込んでいる人もいる。

テントを張るのも得意な人が楽しんでやってくれる。

ここには、やらされている感は無いんだよね。

みんながそれぞれやりたいことをやって、うまく調和して、楽しい場になっているんだよなぁ。

 

キャンプの面白いところは、奪い合いがないということ。

みんながシェアをする。

 

このシェアが面白いところで、

「俺の自慢の○○を使ってくれよ!」

っていう気持ちが強くあるなぁって感じるんだよね。

例えば、僕の場合だとさ、

「ほら! 俺の作った焚火、スゴイだろ!!

肉、おいしく焼けそうだろ?

俺の自慢の焚き火で料理してくれよ!」

って感じなのよ。

 

友人もさ、

「俺の撮影したドローンの映像、見てくれよ!

ほら、子どもたち、めっちゃ楽しそうだろ?」

って、その場で動画を編集して見せてくる。

 

他にもさ

魚釣ってきたからさ、みんなで喰おうぜ!

俺の張ったタープで休んでくれよ!

わたし、サラダ作ったから食べてよ!

コーヒー、淹れるけど飲むか?

みたいなシェアがあるんだよね。

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俺の焚いた火で釣った魚を焼きやがれ!

そんな善意のシェアがそこらじゅうにあるのよね。

 

これってさ、単なる自己満足だったり、褒められたいという気持ちが多少はあるんだけどさ、それ以上に自分の好きなもので笑顔になってくれることが嬉しいからやるんだよね。

好きなことをやって心が満たされているから、おすそ分けをしたいと思うのよ。

褒められたら嬉しいけど、別になくても構わない。

だって、褒められるためにやっているわけじゃないからね。

自分が楽しくてやっている。

その成果物を是非ともみんなにも使ってもらいたい!

それがキャンプにはあるんだよなぁ。

 

僕はね、本当にやりたいことをやっていると、自分の作ったものを使ってほしいと思うんだよね。

そこでお金を貰おうという気持ちがなくて、打算も駆け引きもなく、ただただ使ってもらいたいのよ。

「俺の自慢の○○を使ってくれ!」

っていう気持ちがあるんだよね。

言い方はともかくとして、無償で使ってもらいたい、活用してもらいたいという気持ちは他の人も感じてるんだと思う。

だからさ、その輪が広がっていくと、お金って要らなくなるなって感じるのよ。

 

例えばね、カレーをつくることが大好きな人がいたとしようか。

「俺の自慢のカレーを喰いやがれ!」

みたいな感じで、カレーを振舞う。

そこにね、

「俺の自慢のジャガイモを使いやがれ!」

「俺の自慢の肉を使いやがれ!」

「俺の自慢の食器を使いやがれ!」

みたいな人が出てくると、お金は使わずに必要な材料は手に入り、好きなカレーを作り続けることができるよね。

そこでさらに

「俺の建てた自慢の店で営業しやがれ!」

「俺のデザインした自慢の衣装を着やがれ!」

「俺の作った自慢の靴を履きやがれ!」

みたいなことになると、カレー店としてカタチになってくるよね。

本当にやりたいことをやって、こうしたシェアが広がっていくとさ、現在のお金というものは、要らなくなって来ないか?

キャンプをしていて、そんなことを思うのよ。

 

多分だけどさ、気前よくシェアができないのはさ、やりたいことをやれていないからなんじゃないかって思うんだよね。

やりたくないことをやって得たものは、

「苦労して得たものだから、そうそう簡単に渡すものか!」

っていう気持ちが強くて、やすやすとシェアできないなぁって感じる。

苦労して得たんだぜ!、ってことを分かってもらいたいし、そのプロセスを軽く見てほしくないって思うし、価値を認めてもらいたいって思う。

そうするとさ、価値基準として分かりやすいお金で換算して、得たものを何かとトレードしてしまうんじゃないかな?

 

でもさ、本当にやりたいことやっているとさ、そもそも苦労なんて感じない。

楽しんでやっているだけだからね。

十分に自分が楽しんでいるんだから、そのおすそ分けをしたくなる。

自分のやっていること、自分の作ったものを皆に使ってもらいたくなる。

打算もトレードもなく、ただただ目の前の人を笑顔にしたい。

そんな気持ちになるんだよなぁ。

だからシェアするのは当たり前。

そんな人たちが世界中に広がったら、シェアだけで人々の生活が成り立ったとしたら、そこには今のお金は不要になってくるって感じるんだ。

こうして、お金がこの世からなくなったらさ、お金が原因で起きている様々な問題というのは、すっかり無くなっていくわけよ。

もちろん、これは僕の妄想に過ぎないけど、実際にそうなったら、世界はもっと面白くなるね。

 

シェアで成り立つ経済をGiving Economyというらしい。

キャンプは、そんな新世界が体験できる場所だなぁ、って感じてる。