旅人、新世界をつくる

旅をしながら新世界をつくっている人の日常

誰も得しない!遠慮はやさしさではなく自分も周りも傷つける行為

「もう、遠慮して生きることやめた!!」

 

先日、そんなことを決めたのよ。

これまで自分勝手に思うがままに生きてきたと思ってたんだけど、まだまだ遠慮があったんだなって。

それをさ、NARUTOのアトラクションで気が付いて、もうそんな生き方をやめたんだよね。

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でね、そのあと、『遠慮』というものについて考えてみたんだ。

そうしたら、あることに気が付いたんだよね。

それは、

 

遠慮した生き方は、誰かを寂しがらせる

 

ってこと。

 

例えばさ、全財産が500円しかなかったとするでしょ。

そこで、親友から食事の誘いが来た。

本当は親友と楽しい時間を過ごしたいんだけど、500円しかない。

だからと言って、お金がないことで親友に心配かけるのも気が引けるし、お金を借りて迷惑をかけたくもない。

そこで相手を傷つけないように、

「ちょっと用事があって......」

と嘘をついて、その場をやり過ごす。

で、嘘をついたことの罪悪感を感じたり。

その嘘がどこかで親友にバレて、親友を寂しがらせてしまったりする。

そんなことがあるな、って感じたのよ。

 

本人はさ、親友の事を思って、お金がないことを明かさなかった。

これって、親友へのやさしさのように思えるのだけど、実は親友を傷つけていることになるんじゃないかなって。

親友からしてみればさ、

悩んでるんだったら相談してよ! 水くさい!

って感じだよね。

悩み事があるのに遠慮して相談してもらえない。

そんな寂しいことないよね。

僕は、そんなに役に立たない?

僕には、何もできないの?

って。

これって寂しいよなぁ。

でね、これが親友ではなくて親子間だったらどう?

自分の子どもが遠慮して、相談してきてくれない。

これって、寂しいなぁ。

もちろんね、子どもが自力で悩みを解決するって決めているなら別だけど、本当は頼りたいのに遠慮して頼らないなんてのは、リレーションシップが断裂しているようで寂しい感じがする。

 

今から8年くらい前、僕は父親とサシで呑みに行ったことがある。

理由は、父親との関係性を見直すため。

僕と父親の関係は、決して悪くはなかったんだよね。

だけどさ、理想の関係性ではなかったのよ。

お互いに腹を探っているというか、遠慮して言いたいことが言えてないというか。

だけど、生活には支障がない程度の無難な関係だったのよね。

だからさ、お互いが腹を割って、本音で話したいと思って、2人で呑みに行ったんだ。

で、居酒屋で2人で酒を飲みながら、お互いが本音を出していった時に、父親がこんなことを話してくれた。

「これまで、辛いことや寂しい時が沢山あった。だけど、父親としてしっかりしなくちゃいけないから、それを表に出せなかった」

って。

父親はさ、僕たち家族に心配かけまいとして、自分の弱さを家族に出すことができなかったんだよね。

その時に初めて、父親が家族に遠慮して、ずっと苦しんでたってことが分かったのよ。

それを聞いて、僕も父親の本心を知らずにずっと苦しめてしまっていたんだな、って罪悪感や自分の未熟さを感じたと同時に、もっと頼ってくれて良かったのに、って感じたんだよね。

父親としては、それが家族へのやさしさだったのかもしれない。

だけど、その遠慮が無難な関係性になって、互いがモヤモヤした人生を送ることになったって気がするんだ。

 

遠慮ってのはさ、相手を傷つけたくないためにすること。

というのは、勘違いだと思うんだよね。

結局はさ、自分を傷つけたくないだけなんだよな。

自分の考えや想いを素直に伝えて、相手に評価されたり、拒絶や批判されるのが怖いだけ。

そんな恐怖があるから、自分の考えや想いを素直に伝えられない生き方になる。

周りの顔色を窺った、周りに合わせた生き方になるんだなって。

自分の生き方ができず、ストレスを抱え、苦しむことになるなって。

そうした生き方をみた友人や家族の心も苦しめてしまうなって。

結局、自分を傷つけ、周りの人も傷つけてしまう。

そう考えると、遠慮ってやさしさでも何でもない感じがするのよ。

相手へのやさしさのつもりだけど、その実は、自分も相手も傷つけてしまう行為なんだなって、僕は思うんだよね。

 

そういえば、僕はイベントの運営統括をする時にスタッフ同士でフィードバックをしあうんだよね。

で、ここでみんなに伝えるのは、感じたことを素直に伝えるってことの重要性。

フィードバックってさ、よりよい状態にするためにするんだよね。

だからさ、「こりゃ~、良くないなぁ」って思ったこともキチンと伝えなきゃならないのよ。

「これを言ったら、傷ついちゃうかもな」

なんてことを考えて、遠慮してフィードバックしなかったら、された側は改善ができないんだよね。

それは、運営チームとしても好ましくない。

相手に遠慮して、伝えた方が良いことを伝えないというのは、誰も得しないんだよね。

そう、遠慮というのは、誰も得しない。

それどころか、傷つけてしまうことになるんだよな。

 

僕自身の人間関係を考えるとね、やっぱり遠慮はいらないなぁ。

お互いが素直に、腹の内を見せ合える。

そんな関係性がいい。

相手の腹を探るとか、そんなのいらない。

顔色見るとかも要らない。

ド・ストレートに自分を見せ合える。

ぶつけあえる。

そんな関係性が良い。

遠慮せずにどんどん相談してきてほしい。

相談に乗れることは乗るし、乗れないことは乗れないと、それも素直に伝えるから。

互いが素直に自分を伝え合える。

ただただ自分でいる。

そんなリレーションシップがいいなぁ。

だから、そんな遠慮しない生き方で、遠慮しないリレーションシップをとっていこうと思う。