お客様は互いの幸せを一緒に作り上げていくビジネスパートナー
「こんなに頑張ってるのに、なんで人が集まらないんだろう」
僕は13年間、セミナー講師をしてるけど、集客は本当に苦労したね。
セミナーを企画して集客を始めるも、結局ひとりも集客できずセミナーを中止し、会場をキャンセルしたことなんか、一度や二度ではない。
ただ一人の参加者がセミナー当日にキャンセルになって、会場にポツンと一人。
なんてことも一度や二度ではない。
セミナーに集客するために、寝る間を削ってブログやメルマガを書いたけど、セミナーに人が来ない。
ツイッター集客、アメブロ集客など、集客に関するセミナーに参加した。
セミナー料金も無料にしてみた。
でもセミナーに人が来ない。
そもそも、ブログが読まれてないし、メルマガ登録もされてない。
名刺を作って、異業種交流会にも行ったさ。
でも、全く相手にされない。
やることすべてが空回りしてる。
そんなショボショボだったのよね。
ある時、僕は街を歩いていたんだよね。
そうしたらさ、コンタクトレンズの割引券を配ってる人がいて、僕の目の前に差し出したのよ。
だけどさ、僕、視力が1.0だからコンタクトレンズは不要なんだよね。
仮に配っているものが、コンタクトレンズ無料券だったとしても僕は受け取らない。
そりゃそうだよね、僕にはコンタクトレンズは不要だもの。
その時、僕は思ったんだ。
「あっ、要らないものは無料でも要らないんだな」
って。
そして、気づいた。
僕は、これまで顧客にとって不要なものを売ろう売ろうとしてたんだなって。
僕はこれまで、自分が売りたいセミナー、自分がやりたいセミナーを販売していて、参加者が何を求めているかなんて、ほとんど考えてなかったんだよね。
これは役立つだろう、これは売れるだろう、という憶測でセミナーを販売していたんだよね。
これってさ、親切の押し売りだなって。
子どもの時さ、母親に『カラダにいいから』という理由で食べたくもないシイタケを食べさせられてたんだけど、それと似てる感じがする。
当の本人が望んでないのに、「あなたのために」って親切を押し付ける。
ほんと、うっとうしい。
そんなうっとうしいことを僕はしてたんだな、ってことに気づいたんだ。
それから僕は、お客さんの悩みをしっかり調べてからセミナーを売ることにしたんだ。
そうしたらさ、セミナーが売れるようになった。
セミナーに人が集まるようになったんだよね。
無料でも人が集まらなかったのに、ワンデーセミナー10万円でも人が来るようになった。
お客様が求めているものを提供する。
そんな基本的なことが僕はできてなかったんだよね。
でも、基本を押さえれば、集客はできるんだってことが分かったんだ。
でね、ある程度集客ができるようになって感じるんだけど、お客様はビジネスパートナーだよなぁ。
ビジネスってさ、商品を売る人だけでは成り立たないのよ。
商品を買う人がいて初めてビジネスは成立する。
自分がビジネスをできるのは、お客様がいるから。
いなかったらビジネスはできないのよ。
そう考えるとさ、お客様はビジネスパートナーなんだなぁ、って。
そしてビジネスは、お客様(ビジネスパートナー)と一緒に作り上げていくもので、一緒に幸せを作っていくプロセスだな。
そんな風に思うのよね。
売り手と買い手の間に金銭的なやり取りはあるものの、それは単なり役割で、どっちが偉いとか優れているとかはない。
お客様は神様だとか、どちらかだけが得する、なんてことはなく、常に対等で平等。
そんな関係性だよな。
お客様を一緒に幸せを作っていくパートナーだと考えるとさ、やっぱりパートナーにも幸せになってもらいたい。
では、パートナーが幸せになるためにどんな手助けをすればいいの?
ってことを考えるとさ、パートナーがどんな幸せを望んでいて、何に困っているのか? などを知ること。
そこが分からないとさ、パートナーが幸せになるためにどんな応援をしてあげたらいいかわからないでしょ。
自分の憶測で応援しても、余計なお世話になっちゃうこともあるからね。
パートナー本人がしてほしいことをする。
そのために、パートナーのことをよく知る。
それが必要だなって思うのよね。
これまでビジネスをやってきて思うことは、
お客様と過ごす時間と空間をどれだけ心地よい場にするか?
ってことの大切さ。
オンラインにおいてもオフラインにおいても、ブログでもメルマガでも、お客様と過ごす時空間がいかに心地よいかが本当に重要だなって思うのよね。
売り手だけが心地よいのではなく、買い手も心地よい。
ブログを書く側も読む側も心地よい。
関わる人がみんな心地よい。
そんな場をいかに作るかっていうのが、ビジネスのポイントだなって。
そんな場を作ろうとするとさ、自分の心地よさを考えるだけじゃできないのよ。
セミナーで言えば、登壇者だけでなく参加者もスタッフも施設関係者も心地よいと感じる場にするってこと。
そんな場にね、人は集まってくるなぁ、って実感があるんだよね。
これってさ、分離間を取り除いていくことなんだけど、誰かが心地よい場を作って提供するのではなくて、みんなで作っていく。
一緒に心地よい時間と空間を作っていく。
それを意識すると、人が集まってくるし、口コミや紹介なども起きやすい、ってのが実感。
ビジネスをやるのであれば、売り手と買い手という分離感ではなく、パートナーとして一緒にビジネスを作っていく。
そうすると、ビジネス自体が楽しくなるし、うまくいき始めるんだよね。
やっぱ、みんなで楽しみたいものだね。