旅人、新世界をつくる

旅をしながら新世界をつくっている人の日常

「ビジョンが見えない」「夢が見つからない」って自分を責める理由なんてどこにもない

「ビジョンが見えないんです」

「夢が見つからないんです」

って、暗い顔して相談してくる人がいる。

自己啓発とかビジネスのセミナーに行くとさ、

「ビジョンが大事です!」

とか講師が発信して、なんかビジョンを持ってなきゃいけないみたいな感じになって、それを持ってない自分を責めちゃったりする人がいるんだよね。

 

これね、『夢』とか『目標』ってのも同じだと僕は思うのよ。

なんか『夢』や『目標』をもってないとダメ人間の烙印を押されてる気分になったりすることがあるんだよね。

だけどさ、自分の夢が分からず、苦しんでいる人もいるんだよね。

僕も経験があるけどさ、見えない時は見えないのよ、夢。

今から12年前、僕は自分の未来に希望がなかったからね。

やりたいこともできることもわからず、ただただ生きてたって感じ。

どうやって生きていいかわからないから、夢なんかなかった。

そんな時に、「夢を持つことが大事」とか言われると、スゲーむかつくのよ。

「そんなのわかってるけど、それができないから苦しんでるんだ!」

って、怒りと悲しみが混ざった感情が沸き起こってたね。

 

セミナー講師の中にもさ、

「人間一つくらいは夢を持っているものです」

とか言っちゃう人がいるのよ。

夢を持っていることが前提みたいに話しちゃう人がさ。

だけど、そんな人ばかりじゃないのよね。

もちろん、講師に悪気があるわけじゃないんだけど、その一言で泣き出しちゃう人もいるんだよね。

「夢のない自分はダメなんだ」

って自分を責めちゃうんだ。

 

でもね、ビジョンが見えないから、夢がないからといって、自分を責める必要なんてどこにもないんだぜ。

なぜなら、誰でもビジョンも夢も見えてるし、持っているからね。

ただ気が付いてないだけ。

それだけだと、僕は感じるんだよね。

 

僕もさ、夢が見つからない、ビジョンが見えない、なんてことをウンウンと考えてたのよ。

なかなか見つからず、悩んでたね。

だけど、ある時わかったのよ。

自分が自覚してようがしてまいが、それらはすでにあるってね。

要はね、とらえ方の問題だけなんじゃないかって思ったんだよね。

 

そもそもね、夢やビジョンって、そんなに大それたことじゃないんだ。

なのにさ、なにか特別な大きなことのようにとらえてしまう。

「私の夢は小さいのだけど。。。」

「あなたの夢に比べてささやかなんですが。。。」

とかいう人がいるけどさ、夢の大小なんて誰が決めるんだい?

夢ってさ、単に「やりたいこと」なんだぜ。

腹いっぱい寿司を食べたい、世界一周をしたい、歌手になりたい、こうしたやりたいことに優劣はあるか? 

個人の気持ちに大小はあるか?

ないよね。

自分のやりたいことが夢なんだから、ただただ布団で眠りたい、なんてのも夢の一つ。

なんだけど、「夢は○○じゃなきゃいけない」なんて勝手に勘違いして、誰かと比較しちゃって、立派な夢が見つからないとか言っちゃったり。

そんな大層なものじゃないのよ。

そんなに堅苦しく考えず、やりたいことを夢だととらえたらどう?

人間の3大欲求、食欲、性欲、睡眠欲も夢の一つだととらえたら?

これまでよりは、夢が見えてきそうでしょ。

大丈夫、夢はみんな持ってるんだぜ。

 

そして、ビジョン。

ビジョンってさ、それこそ崇高なものだと勘違いしている人が多い気がしてるんだけど、そんなことないんだよね。

ビジョンって何かっていうとさ、情景のこと。

つまりは、イメージね。

これから起きたらいいなっていう未来のイメージをビジョンって言ってるわけ。

でね、ここでのポイントは、時間。

未来のイメージには、30秒後のイメージもあれば、1週間後のイメージもある。

5年後のイメージもあるし、100年後のイメージもある。

多くの人は、中長期の未来のイメージを『ビジョン』って思ってるけど、そんなことはないんだよね。

ラーメン屋さんに行って、ラーメンを食べている10分後の未来のイメージがわいてきたら、それは10分後のビジョンが見えたってこと。

そうなのよ。

ビジョンは、普段から見えているのよね。

旅行雑誌みて、そこを旅しているようなイメージがわいたりするでしょ。

それもビジョン。

100年後のビジョンなんてのもさ、「100年後にどんな世界にくらしたいか?」みたいなことを考えたら見えてくるのであって、そこを見ようとしなければ見えてこない。

ただそれだけのことなのよ。

だからさ、ビジョンって大層なことでもなく、誰でも見えてるもの。

大丈夫、ビジョンは誰でも見えるんだぜ。

 

夢もビジョンもさ、みんな持ってるし、みんな見えてる。

だけどさ、大それたことだと思ってると、ちょっと見えにくくなってしまうんだよね。

夢は単に『やりたいこと』で、ビジョンは単に『未来のイメージ』だからさ、もっと簡単に考えたらいいよ。

ラーメン食べたいと思ったら、その姿を想像してみたらいい。

それが夢だし、ビジョンっていうこと。

ほんとそれだけ。

だから、それらが見えないからと、自分を責めることも卑下することも落ち込むことも何もないんだぜ。

自分の気持ちを感じるセンサーが鈍ってたり、イメージを膨らますことが苦手だったりすると、はじめのうちは見えにくいかもしれない。

だけど、何度もやってたら、夢もビジョンも見えるようになるからね。

すでに夢やビジョンに生きてるんだぜ。

だからもっと、楽しんでいいんだぜ。